研究テーマ

●果肉まで赤色に色づくりんご新品種に関する研究


りんご新品種「紅の夢」
りんごで一番身体にいい成分があるのってどこか知っていますか?
そうです皮の部分なんです.でも,日本ではたいていむいて捨ててしまいますよね?
これはもったいない!この成分を身体に取り込むために果肉の部分を赤くできないか?
これがこの研究のスタートでした.
本研究室では現在,赤い果肉のりんごが3系統育種されています.
これらの品種をどうしたらうまく栽培できるのか?どうしたらきれいに色づくのか?どうして普及させていくのか?
前例がないので解らないことだらけです.
近い将来,日本をはじめ世界のマーケットで赤い果肉のりんごが販売され「第2のFuji」になるよう,たくさんの研究者,生産者,企業の方々と協力しながら研究を進めています.

●花菖蒲の原種「ノハナショウブ」に関する生態学的研究


ノハナショウブ標準型
花菖蒲という花,ご存知でしょうか?
少し渋いですがいかにも「和」という雰囲気のある美しい花です.この花は日本原産で日本で改良し,品種群が成立した数少ない園芸作物の一つです.
実はこの花の改良が始まる前の「もと」となる野生植物が青森県をはじめとする北東北では多く自生しているのです.その名も「ノハナショウブ」.赤紫色のかれんな花を咲かせます.

そんな美しい花なのですが,人々にはあまり大事にされていません.あまりにも身近に存在しているために当たり前すぎて「大切にしなければ」という気持ちが働かないようです.
その自生地は年々減少しています.そこで,何とかノハナショウブの大切さを解ってもらい,地域の観光資源として活用してもらいながら保護してもらおうと,各自生地の遺伝的多様性を形態レベル,遺伝子レベルで明らかにする研究を進めています.
品種化の元になる,花色や形態に変異を修する個体も次々に発見され新品種育種への活用も図っています.


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