2012/05/30

在来種のタンポポ発見!

 種差海岸の花々

エゾタンポポ
藤崎農場で行っている農場実習ではよく,一面に咲き乱れているきれいな?タンポポを前に,

「在来種のタンポポを見つけたらプラス5点!」

なんてことを言うのですが,実際は藤崎農場で在来種のタンポポになんて出会ったことは無く,全て外来種であるセイヨウタンポポです.

ノハナショウブの下見に行った種差海岸では様々な野生植物が花を咲かせていました.

そのなかに日本の在来種「エゾタンポポ」も.

はっきり言って,在来種のタンポポを見るのは初めてだったので興奮してしまいました.

2012/05/28

種差海岸のノハナショウブ(速報)


ここに一面,ノハナショウブが咲きます.

5月27日 種差海岸

種差海岸は私たちが毎年調査を行っているノハナショウブの大群生地です.

今年も7月に玉川大学と共同で調査う行う予定で準備を進めています.
今日はその下見.

この自生地は東日本大震災の時に津波の襲来を受けました.

周辺の家屋や漁業関連施設も軒並み破壊されており,かなり大きな津波が来たものと予想されます.

きれいなところです.
被災後の自生地は表土がすべて流され,ノハナショウブの地下茎がむき出しの状態でした.

土壌の塩分濃度もかなり高く,このままでは全滅してしまうのではないかと心配しましたが...

意外にも昨年は見た目には通常の開花が見られました.
今年も,今のところ成長は順調です.
手前にたくさん見える葉が
ノハナショウブ

しかし,目に見えない変化は起こっているのかもしれません.

巨大な株を形成なぜ?
それを,私たちは成分やDNAのレベルで調査しているのです.

表土の回復はまだまだで,被害を受けた地区は根元が貧弱でかわいそうです.

何年もかかって有機物が堆積して,いい土を作っていく必要があるのでしょう.

無事,元のようにもどってくれることをねがっています.

種差海岸のノハナショウブの特徴は地下茎で繁殖していると思われるような大きな株の群落を作ることです.

単独の個体もありますがなぜ大きな株を形成するのか解明することもこれからの研究テーマです.

通常の同心円状の広がりも見られます.
通常は,中心の古い株は枯れて,その外側に新しい小球ができて同心円状の株の広がりが見られるのですが...

2012/05/27

湖面と空の競演「十和田湖」

ホント,映画の1シーン見たい!

5月27日 弘前-八戸 復路

種差海岸の話題を最後に持ってきたいので
先に復路の十和田湖の写真.

八甲田に負けじと本日も晴天.

青空と湖面の真っ青な中を外輪山の緑が割って入った壮大な情景は何度見ても感動します.

青森に赴任してまず最初に行ったのも十和田湖でした.

この桟橋の風景を見て,いい意味で何か大変なところに着たぞ~と思ったのを思い出します.



このあたりのサクラは種類によっては今が盛りのものもありました.
今年まだサクラが見られるとは思っていませんでした!
寒いんだ....

これで見納めでしょう.
こんなところにわずか1時間で行けてしまう私たちは本当に幸せなんだとつくづく思います.

ところで,なぜ,八甲田や十和田にはノハナショウブがあまり無いのでしょうか?
結構一生懸命探しているのにみつかりません.
不思議です.

情報をお持ちの方,ぜひご一報を!

八戸常宿

部屋からの風景

5月26日 八戸宿泊

八戸で気に入っている宿があります.

飲み屋等一切無い郊外にある療養所も併設された温泉(みたいな)宿です.

二人で泊まっても5000円台という安さもさることながら,
掃除の行き届いた気持ちの良い部屋,生花が生けてある心遣い...

素敵です!

アリエッティー出そう...

宿の周りが森に囲まれているので鳥のさえずりと,水音しか聞こえません.

木漏れ日の中野の朝の散歩も格別です.

御神木
喉が渇けば水源から直接水を飲むこともできます.
本当に美しく透き通ったきれいな小川です.

森の中にある神社の御神木は南部直政公のお手植えで樹齢三百年.
威厳を感じます.

みんな生きているって感じられる,パワーをもらえる宿です.

行ってみたい方はこっそり教えますので連絡を!

新緑と残雪の競演 「八甲田」


石倉山放牧場からの絶景

5月26日 弘前-八戸 往路

週末を使って,この夏のノハナショウブ調査の下見を兼ねて八戸にある種差海岸に行ってきました.

高速道路を使わずに八戸に行くためには奥羽山脈越えが必要で,八甲田か十和田湖を経由します.

今回は往路を八甲田,復路を十和田湖経由して行ってきました.

幸い天気にも恵まれ,八甲田は素晴らしい眺め.
雪と緑のコントラストが素敵です.
雪に埋もれた睡蓮沼
水芭蕉の大群落
もうすぐ6月なのに!
標高の高い睡蓮沼の辺りはまだ雪がありました.
手前の湿地には水芭蕉の大群落も...

城ヶ蔵大橋
紅葉だけでなく新緑もきれい
季節をタイムスリップしているようで不思議な気分です.
観光客はほとんどいません.こんな美しい景色を独占しながら気軽に楽しめるなんて,さすが青森.
冬は厳しくてもいいところです.

2012/05/25

サクラ散る. ツツジ咲く...

農場のツツジが咲きはじめました.
ツツジが咲きはじめ
もうすぐツツジ祭りかな・・・
弘前ではウメからモモ,サクラ,ナシ,リンゴ ...とわずか1月ほどの間に一気に咲いてしまうので

落ち着いて春の季節感を満喫することはできませんが

ツツジは果樹類の花の後,ゆっくり咲いてくれるので

これを見ると,いよいよ夏に向けてスタートだな....と元気が出ます.

最近は恐怖の論文「REJECT」をたくさんくらって
元気ありませんでしたが

まあ,咲かない花はないということで

Oh, no !!!
地道に修正しながら載せてくれるところを探します...

先週末はチューリップフェスティバルで休みがなかったので今週は大変でした.

この土日でリフレッシュチャージだ!


2012/05/24

人生生涯勉強?

立派な中心果!
今日は鳥取のりんご生産者の方から問い合わせがありました.
以前,家の圃場に特別大きな「ふじ」が成る枝変わりがあると教えてくださり,穂木を送っていただいた方です.

その後,調子はどうか?とのことでした.

残念ながら昨年は実を付けなかったのでどんなりんごなのか解りませんが,今年はそれなりに花をつけたので,秋には味わったり,果実を調査したりできそうです.
今のところ,見た目には花や幼果は普通の「ふじ」と変わりは見られないのですが...これからどうなるのか楽しみです!

「ふじ」はよく枝変わりが出るので注意深く観察している生産者の方は
毎日の作業の中で色々な発見があるのかもしれません.

この生産者の方,御歳80を超えていらっしゃるのですが,まだまだ現役,色々と自分で交配するなど,日々研究を続け,良い品種ができるのを楽しみにされているそうです.

私は色々と大変なことがあるとすぐにへこたれそうになりますが,まだまだ甘いですね...
りんご研究はまだスタートしたばかり.
精一杯努力しようと思いました!

2012/05/23

苹果梨(ピンゴーリー)



今日はあいにくの天気だったので
実験室でノハナショウブぼ実験をしました.
泳動しています...

学生の様に基礎からいろいろと教えてもらいながら
新しいことを覚えていくのは楽しいものです.
サポートに感謝!
待ち時間に外を見ると雨が上がっていたので
苹果梨(ピンゴーリー)の摘果をしました.

ガクやおしべの根元が随分赤い気がします!

この梨はリンゴの様に果皮が赤くなることからこの名前がついています.
果皮の赤さとガクやおしべの色と関係があるのでしょうか?

この梨をたくさん増やすためにバートレットの樹をまるまる一本ピンゴーリーに高接ぎ更新しました.
接ぎ穂から少し遅れて芽が出てきています.
いい感じです.

弘前大学が学術提携している中国の延辺大学周辺が
この梨の大産地です.
いつか,ピンゴーリーの生産地を訪ねて現地の栽培方法を見てみたいものです.


2012/05/22

実験準備

りんごの花が散り,ガクの下には小さな実が育ち始めています.
いよいよ果実が大きくなり始めます.

今日は,今シーズン行う様々な実験・処理について
りんごを担当する技術職員と打ち合わせをしました.
技術面でいろいろとサポートしてくれるので本当に助かります.

りんごのフィールド実験は1年に1回しかできません.
広く浅く,少しづつ少しづつ....

ノハナショウブの調査も後1カ月ほどでスタートします.
県立自然公園など調査に県知事の許可が必要な地区での
調査許諾に関する書類がやっと出来上がったので
明日提出する予定です.
今年はどんな発見があるのか?
期待が高まってきました!


2012/05/21

チューリップフェスティバル終了

リンゴとチューリップのフェスティバルが無事終了しました.


2日間で2,200名あまりの皆さんにお越しいただき
楽しんでいただけたことを喜んでいます.

紅の夢100%ジャム
農場生産物の販売も好評で
あっという間に売り切れてしましました.
今年から少し多めに生産できるようになった
果肉まで赤いりんご「紅の夢」のジャム.

まだまだ農場以外ではなかなか手に入らないこと,
果皮を入れずに果肉のみで作っても
自然にこの色が出て,舌触りがいいだけでなく
見た目もかわいいことなどから
特に女性の方々に大人気でした!

途中から急きょ配布した説明チラシも大好評.
秋までにはしっかりとした宣伝用チラシを作らなければ...



2012/05/19

チューリップフェスティバル


2012年5月19日
藤崎農場の春のイベント

「リンゴとチューリップフェスティバル」

一日目が開催されました.


今年は例年よりも開催日が遅く,
中生品種のガーラントやレッドインプレッションは残念ながら見ごろが過ぎてしまいましたが,遅咲き品種のパッショナルやハッピーゼネレーションは見事に咲いています.

リンゴの花も満開です^^


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